宮城大学 ​日原研究室_科研採択研究実施報告サイト(現在は大垣女子短期大学日原研究室にて管理)

本サイトの目的は、H28年度科研採択研究「色音変換装置」を利用した視覚障がい者用誘導システム(課題番号:16K12677)」について、その学術的位置づけの明瞭化と実施内容の詳報です。(宮城大学事業構想学部日原研究室)

●平成28年度 「色音変換発音装置」を利用した視覚障がい者用誘導システム

●研究成果(R2年度最終) ※本ページを閲覧するためにはパスワードが必要な場合があります。


研究目的

音を用いた情報提示や音を出力するシステムを総じて聴覚ディスプレイ(Auditory display)と呼ぶ.本研究は,視覚障がい者向けの当該ディスプレイ開発に関わるものである.これまで,視覚障がい者向けの聴覚ディスプレイとしては,音声読み上げ機能(Text to Speech, Spearcon),画像やグラフの音提示(vOlce, Audiograph),そして障害物知覚訓練システム(Navigation System, 空間任意補助技術)が提案されてきた.しかしながら,現行実用化されている点字ブロックシステムに準拠あるいはそれに換わるような誘導支援用聴覚ディスプレイの提案や計画はまだない.本研究は,当該支援システムとして有効な手法及び当該装置の提案を目指すものである.

 

研究概要

本研究は,ヒトの五感が,1個の触覚という感覚から進化(分化)して築き上げられてきたものであることから,ヒトの五感には,潜在的に共通する1個の合理的体系があるものと着想したところから始まっている.そして,波動に関わること,循環移行性を持つこと,周波数が2倍(1オクターブ)であること,当該円環を構成する要素の組み合わせによってつくられる創作物の調子(音調,色調)が,共にヒトの情感に影響を与えること等,多くの共通点から,色の色相と音の音律とが,共通する体系であるという仮説が導き出された。本研究に利用する「色音変換発音装置」は,この仮説を基底として創作されている.

 

研究装置

研究装置は、色面を走査する光センサ、色音変換発音プログラム及び発音のための小型MIDIハードウエアが内蔵それた本体からなる.


視覚支援学校におけるフィールド調査



研究成果

※詳細については「研究成果(R2年度最終) 」をご覧ください、なお本ページを閲覧するためにはパスワードが必要な場合があります。お問い合わせください。